気付いたら三十で、
もう四十で、
もうすぐ五十だよ、
という話を聞いていた。
きっと確かに、
気付いたら二十で、
あっという間に二十五だぞと、
話していた日もあったのだと思い出す。
できることは、
きっと限られているのだろうなと、
改めて、いや、ようやく思う。
人生がいつ終わるともわからないとか、
命は必ずやがて尽きるのだとか、
みんな知ってはいるけれど、
心の何処か隅にその事を置いて、
普段はそれどころじゃない具合に生きていて、
そのうち忘れて、
何かの拍子に思い出すんだと思う。
臆病な僕は、
あといくつ、やりたいことができるのだろう、見たい景色に辿り着けるのだろうと最近少し不安になっている。
勇敢な僕は、
いつ死ぬともわからないなら、がむしゃらに、前のめりに、とことん手を伸ばしたらいいじゃないかと元気に言う。
分からない僕は、
その丁度真ん中辺りに立っている。
本日も落書きを読んで下さり有り難う御座います。喜ばしい予想外と、美しい想像以上と、あとどの位出会えるだろうか。