時間を溶かすというよりは、その時間に溶けていくような感覚になることが多い。
微睡みの中というか、その時僕はきっとボーッとした顔をしていて、というかどんな顔をしていても許されるような、気の抜けた感じでただ隣に座る人の、もしくは向かいに座る人の話を心地良い音楽でも聴くかのように楽しんでいる。
そういう時間には、やっぱり珈琲だよなと学生の頃の僕は思っていたが、これがどうやら美味しいお酒もとても好いということを最近はよく思う。
珈琲にせよ、ワインにせよ、日本酒にせよ焼酎にせよ、味わわなければ味わえないような趣があるように思う。
多分あのとき味わったのは、お酒の味だと思っていたのは、どうやら心地良い時間の味でもあったのだろうと今なら少し思えたりもする。
そうなるときっと、あるひと時を味で思い出す、なんてことも往々にしてあるのだろうなとか、そういうことにも気が付いたり。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。そんなことをあいも変わらず珈琲を飲みながら昼下がりに思ったりしたのでした。