真夜中に冬の詩

雪解け水が滴る音を聴きながら
眠りに落ちてゆく午前三時

ずっと呼吸してきたことを
今になってようやく思い出したかのように
深く吸っては吐いてを繰り返す

向かった先で思うのは
いつかの誰かか
いつもの家族か
それともはたまた
まだ見ぬ誰かか

解けてゆく雪は
流れゆく水は
一体やがて何処へ向かうの
何を思うの

落ちていった夕焼けは
追いかけていけば無くならないの

まるでマグカップが
飲み干したような珈琲の跡は
まだあのまま残っているの

雨音みたいに寄り添い
何かを呟き何処かへと消えていった
いつかの声たちを思う

冷たく静かな真夜中に抱かれながら

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。書いてるうちに寝落ちしちゃった。