姿に宿るなら

駅のホーム
待ち際に飲む缶コーヒーが僕を騙す

陥れて
二度と現れないでくれよと祈る
悪しき賤しき自分自身

純度こそが美しさなら
正しさならば
正悪いずれにしても極めた先に訪れるのは
誇れる自我かな

強さとは何だろう
優しさとは何だろう
美しさとは何だろう
そんな問いの答えを手にしたところで
きっと僕は変わらず
あなたは変わらずあなたのまま
今宵も明日も
同じ身体で己で目覚め眼差し征くだろう

それでも
その絶望を抱えたまま
それでも清く正しく美しく在ろうとするなら
それこそを美しさとして
それこそを正しさとして
僕は僕を
あなたはあなたを称えて
生きていけやしないかな

本当に大事な物事は
結果でも無く過程でも無く
姿勢にこそ宿るのだと
あなたは信じて征けるだろうか
僕は信じて征けるだろうか

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。ベリベリベリっと、自分の嫌な所を剥がして捨てて生きていけたらどんなにいいか。そんな都合よく人はできてやしないから、悩むのだろうね辛いのだろうね、人なのだろうね。