帰り道の話

最近よく、二駅前で降りて歩いて帰っている。そうすると大きな川を渡ることになるのだが、その時間がなんともとても、よいのだ。

広がる夜景はもちろんだけど、街の喧騒、電車や車の行き交う音、そういう普段何気なく耳に入ってきていたものたちも、いつもより少し遠くに感じることができて、その時一番大きく聴こえてくるのは自分の吐息。

もう少し暖かい季節になったら、土手で少し立ち止まり、ぼーっとするのもいいだろうなぁと考えている。

処理しきれない量の情報たちで埋まりかけた頭の中を、夜空が少し広げてくれて、夜風が通る隙間が生まれて、「綺麗だなぁ」なんてボヤく余裕が芽生え始める。

帰り道の夜空、なかなかやりよる。
今日ものんびり歩いて帰ろうかな。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。歩いている最中も、「おっ」とか「あっ」とか色々思い付いては書き始める癖も、ちょっとどっかに行っててくれたらいいのだけれど。