街に出れば
もうここが年末という地へと向かう船の中なのだと気付く
忙しなく行き交う人々や
何やら大きな買い物袋を抱えて歩く親子まで
一つの船で同じ地を目指す人々なのだと思うと
何だか途端にほんの僅か安堵する
何も考えずに歩いてしまえば
すれ違ってしまえば
少し恐怖すら感じうる慌ただしい街の中
けれどもこれがせっせと舵を取り
皆が一丸とならねば動かぬ船であるなら
そこには確かに
目には見えない信頼が信用が流れているはず
冷たい波風に人の波に世間の気候に
時にあたふた
時にしどろもどろしながらも
なんとか皆で辿り着く
年末年始という島々
温暖気候な部屋の中
コタツでぬくぬく過ごす夜を夢見て
どんぶらこ
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。さぁもうひと頑張り、しようかな。