まだ秋の色した街角を
冬の顔した風と僕等が吹き抜けていく
去年の今頃は一体何をしてたんだっけか
誰と何処に居たんだっけか
そんな思考も少しの身震いと共に
冷たくなった空気の中へと
あっという間に落ちていく
風の音色に白い吐息
溶けていく人々の憂鬱や笑い声
霜焼けに滲む今日の夕日
伝う響きはどうやらきっと
僕等の中も光の中も揺らしていって
少しだけ世界を揺らめき
煌めかせていたりもして
やがてまた
冬の朝日に混ざって降って
美しく輝いてくれたらいいな
いいな
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。寒さの中を行く僕にせよあなたにせよ、美しい朝にちゃんと今日もきっと、ほんのちょっと加担しているのだと思っていたいじゃないですか。