楽しくやれているだろうか。
心の底から、なんて言葉を考えるのが億劫になる程に優しく心地よく、思わず微笑むように、生きただろうか。
何かを考え、何かを決めて、誰かと出会い、誰かと企て、走り切り、そうしてやがて去るその場所で最後に思うだろうことについて、あなたは今どう思うの。
季節は巡り、またいつか訪れる懐かしい季節で思い出す今日のこと。昨日のこと。あの人のこと。私のこと。
きっともう朧気で美しい記憶たちが踊る、あの夏の日のこと。あの冬の朝の出来事。春の夜風に吹かれて笑った日のこと。今日みたいな秋の日のこと。
青空の中に溶けていく僕等の声。
日差しに乗って地面に染み込む今日の全て。
無くなってしまうんじゃないよ、混ざり合ってまた新しい世界の綺麗な光に、澄んだ空気に、優しい雨音になっていくのさ。
今日も、今日だって、世界を美しく彩る私であなたで僕で僕等だ。
深呼吸して、そう思ってみて、
少し微笑む透き通った青空。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。今日は十一月二十三日、いい文の日。きっと来年も思い出す、明るく優しい秋の一日。