希望に向かって夜を征く

久しぶりに、夜更けに車に乗った。
パラバラと降り出した雨を独り占めする国道6号線の上。どこまでも伸びる高速道路を横目に走り抜けていく夜。

考えたかった事を本当に考え抜ける程の余裕など、持つことなんて永遠に無いのかもしれない。

エンジン音や風の音を聴きながら、頭に過る物事たちと共に思う。

横断歩道を渡る人たち。
赤信号を眺めてハンドルを握る僕。
ウィンカーの音が孤独を何処か遠くへ追いやる。

僕はここにいるけれど、誰も僕がここにいるとは知る由もない夜のひと時。心地好い孤独。

青になった信号を入り口に、夜の中へと、奥の方へと進んでいく。

相変わらず何も分からないまま、それでも夜の向こうへと僕もあなたも君もあの人にしたって向かっていく。夜を越えて、希望に、まだ見ぬ何かに、会いにいく。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。アドバイス、なんてものを誰かに求められることもあるし、自分が自分に何か言ってやりたいなと思うことも多々あれど、結局の所は「Take it easy」以上のものを僕は未だに見つけられず、見つける気も起きずにいる。