どんな朝の中に

強い雨音で目が覚める。
少しだけ窓を開けて外の空気を部屋が吸い込む。

何故かいつもより少しふらつく身体と共にリビングへ降りていく。昨日の夕食の残りを温め頬張る。

テレビが台風のニュースを延々と語ってる。
ヤカンに水を注いでお湯を沸かす。

コンロの火がつくまでのあの音が、
今日も世界に朝だと告げる。

先週買った珈琲豆の袋を眺めて、その前に買っておいたやつと同じだと今更気が付く。

豆を挽き珈琲を淹れる。
昨日の夜読んだ漫画、観た映画、聴いた音楽、送った言葉が走馬灯のように走り抜けていく。

静かな部屋に珈琲の香りが膨らむ。
ただ外の光が窓から差し込む。

あなたはどんな朝を過ごしているのだろうと、ふと思う。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。無理せず、慌てず、雨の日も嵐の日も、何卒よき一日を。