打ちつける雨
地面の声を聴くことなく歌い続ける
止まらない時
僕らの声など聞くつもりもなく進み続ける
何処へ何処まで
何時も何時まで
いつの間にやら大人になって
聴き慣れ忘れた全ての奇跡
当然とは忘却だ
進んでいけば忘れていくのだ
雨音が聴こえる理由を
僕等はもうとっくの昔に忘れてしまった
愛したところで慣れてしまえばそれすらも
忘れてしまえる忘れてしまった
覚えていたのに忘れた私と
はじめから覚えてなどいなかった私とで
生まれる違いがあるとするなら
それこそが私の存在証明
その違いのためだけに
生きて愛して愛し合っていくだけさ
打ちつける雨
止まらない時
限りなく覚えておくよ
忘れ果てたその時に
誇れる自分であるために
忘れても尚
あなたを愛した私であるために
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。弾き方を忘れたギター。それでも持てば弾けるなら、そこに確かに僕はいる。