抱きしめる九月

九月
なぜだろう少し
八月を経て僕は少し
生きるのがほんの少し
上手くなった気がして心が緩む

九月だ
美味しい珈琲を飲もう
徐々に世界に吹き込む涼しさを散歩しよう
色鮮やかな秋色の衣と共に出掛けよう

雨音に隠れて
優しく抱き合い囁き合い
穏やかな声色と共に
美しくいつまでも愛し合おう

夏と秋の狭間
移ろいゆく刹那
掌から零れ落ちていく寿命
頬を撫で旅立つ風たち

確かなことは過ぎていく事
流れる時を楽しむ夜長
九月

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。暑さから寒さへ、夏から秋へ、この朧気な季節を抱きしめたくて。