希望が背中を今日も押し

一通りやらなければならない仕事を片付けて、気分転換がてらあれをやろうこれをやろうと思って家を出て電車に乗り、カフェに訪れ、珈琲を頼んで席につき、ふうと一息ついて本を開く。

数ページ読み進めた後、久しぶりに顔を見たバイトの子が席に来てくれて、「久しぶりだね」なんて会話を少ししてまた本を手に取り読み続ける。

少しすると立て続けに、テーブルに置いてあったスマホが光り、メッセージやら電話やらが僕を呼ぶ。

そこからはあっという間に時間が経って、気づいたら閉店5分前にワープしていた。

あぁ、何しに来たんだっけな今日。何してたんだっけな今日。あれもこれもやったけれど、満足して寝るには程遠く、ずっしりと何かが肩に乗ったまま、家路につく。

イヤフォンから流れる音色が
今日も少し身体を軽くする

伸びた髪と遊ぶ夜風が
少し心を踊らせる

脇道から現れた猫と目が合い軽く会釈をする

どうやらまだ
頑張れそうだと空を見上げる

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。例えば何かが上手くなったら、きっともっと上手い誰かが現れて、今よりもっとずっとワクワクゾクゾクさせてくれる。そういう希望が僕の背中を今日も押し、0.01mmの違いに、一言一句の言い換えに、ひたすらに向き合わせてくれている。そして僕は限りなく唯一無二の楽しさを渇望している。みんなは一体、どんな希望に背中を押されているんだろう。