夏を歌う

空が夏だと今日も歌う。
グラスに注いだ麦茶たちが、何やら語り合うかのように氷たちと音を立てる。

日差しの先にいる君は、影を纏っていつもより美しく、冷え切った部屋はまるで、僕らも夏だと奏でるように踊り流れる。

道をかけていく少女、後を追う少年。
アイスコーヒー片手に歩く若い男女。
青々と咲く木々に、その下を往く老若男女の鳩たち虫たち犬に猫。

Tシャツ、サンダル、ワンピース。
サングラスに団扇に日傘。

思い思いの楽器を抱えて纏って、
水分補給を忘れずに、熱中症に気をつけて、無我夢中で夏を歌う。

みんなでせーので、夏を歌う。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。「暑いね」ってみんな笑顔で奏でる夏がいい。