夜遅く、終電に乗る人達。
帰るのではなくこれから何処かへ行くのだという人が、この中にどれだけ居るだろうかとふと思う。
腕を組み目を瞑る人、イヤフォンをして何やら画面を眺める人、窓の向こうを眺めてあくびをする人。こうして何かを綴る人。
あなたの今日はどんな日だったんだろうか。明日は何処へ、行くんだろうか。僕は何処へ、行こうか。
明日は一体何を綴るのかさえままらない僕からしたら、帰る場所がある僕も、明日向かう先があるあなたも、幾分かは確かな存在だろう。
人が、分からないという不安を愛せるようになるのはいつだろう。確からしさという幻を信じなくなる日は来るんだろうか。
この問いの答えは、明日のどこかにあるんだろうか。いつかの明日に、あるんだろうか。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。帰るのではなく、明日の自分へ向かっているんだとしたら、一体何を抱えて僕はあなたはこの道を征くのだろう。