幸せ過ぎる夢を見て、目覚めた時に現実では起こり得そうもないことだと思い、不幸に思う。そんな今朝。
これじゃあ元々見た夢も、幸せなものだったのかすら疑わしくなってくる。だって今の僕は夢の中でのあの幸せな気分とは程遠い場所にいるんだもの。
そう不貞腐れながらも、その夢の中での光景を思い出しながら過ごす。朝。
歯を磨いて顔を洗って、寝癖のついた髪を整えていく。
今日も暑そうだ。大きめのゆったり着れるTシャツを着ていこう。
家でコーヒーを淹れるんじゃなく、今日は近所のコーヒースタンドでラテを飲んでいこう。
あっという間に夢の記憶が、こうして現実の日常で上書きされていく。それでも時折、ふとした拍子に思い出して、浸ってしまうんだろうなと思う。夢の中の光景に。
その一瞬も大いに含んだ日常というやつが、新しい今日という一日が、今日もまた、はじまった。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。夢の外、現の中から、夢へと向かう愚かで儚く、美しい子供のまま、できることなら何処までもいきたい。何度でも幸せな夢に眠り、目覚めても尚、夢を夢見て、目掛けていきたい。だって夢が夢のままだなんて嫌だし、何より忘れていくのが、嫌だから。