一人の人として

最近よく、みんな一人の人間なのだよなという話をしている。

CMで笑顔を振りまくあの人も、なんだか偉大な何かに挑むあの人も、真面目な顔で声で語りかけるあの人も、人なのだよなぁ。

リビングのソファで寝転がって、パジャマ姿でポテチでも食べながら映画を見たり、二日酔いでフラフラしながら、道端の自販機でお茶を買って空を見上げて深呼吸をしてみたり。

他愛もない話をいくらでもして夜を明かしたり、ゲームをひたすらやって一日が過ぎていったり。

そういう、僕とあなたと同じ一人の人が、この小さな画面の向こう側にいる。

不完全だから完全に憧れる、有限の命だからか永遠に憧れる、不完全で限りある誰かがちゃんと、そこにいる。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。たとえば僕の友達はみんな、僕という一人の、小さく幼く他愛もない人間がこの文章を書いているのだという事実をちゃんと知ってくれている。だから今日も、僕は僕でいられるのだと思う。