久しく、互いにのんびりできる人と一緒に過ごしていなかったなとか、友達と延々とくだらない話をして笑い合ってなかったなとか、忘れていたことすら忘れていた、とても大事な事たちを思い出す。
もう夏がやってくるよと隣から声が聞こえて、ついこないだ春になったばかりなのにと思った僕は、いつの間にか季節という時の流れに置いてかれて独りぼっちになっていたのかもしれない。
そんなぼんやりとした思考と共に眠り目覚めた朝、その日が暦の上では立夏と呼ばれる日だというのを偶然知った。
なんだか久しぶりに、その前日に目にした緑や肌で感じた風の心地も相まって、季節のことを身近に感じたような気がした。
まだまだ心から過ごしやすいとは言い難い、先の見えない日々だけれど、確かに季節は僕らを心地よく、日差しの方へ、光の方へと運んでいく。
そんな当たり前なこともいつの間にか忘れていたのかもしれないと気付き、日差しの中で寝転がり、目を閉じて深呼吸する昼下り。
心地よい風が吹いている。
本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。どんなに忙しなく過ごしていても、季節は僕らをちゃんと未来へ運んでいってくれるよ。